2017年1月15日日曜日

プレハブの建物作ります。⑦

鉄筋検査はOKでしたので次はベースコンクリートを打設します。打設は時間勝負です。本日は気温も高く最低気温も5℃を下回らないようなのでよかったです。捨てコンとは違い打設量も多いので
ポンプ車を設置して打設しました。コンクリートプラントまでの距離は車で40分です。4tミキサー車で4台の予定。時間内で打ち継ぎしなければなりません。25℃以上で90分以内、未満の場合は120分以内と決まりがあります。打設方法にも決まりがあり適正に作業をしなければ色々と不具合を起こして設計強度や仕上がりの美しさにかかわります。
コンクリート試験用の供試体を試験屋さんが採取して、いざ打設のスタートです!

ポンプで打設するにはコンクリート圧送施工技能士と
いう資格が必要。安全に確実に施工する技能資格です。
横で棒のようなものをコンクリートに差し込んでいますが
加振器(バイブレーター)です。これで振動を与えて締固
ます。締固めとは気泡や隙間が生じないようにすることで
やみくもに加振してもダメなんですね。型枠材や鉄筋に
触れないよう且つ約60センチ間隔で垂直に施工します。

打設完了!表面にセメントペーストが浮き上がり
きれいに反射してます。職人さんは鏝で修正中
パンクもなくてよかった。

2017年1月13日金曜日

プレハブの建物作ります。⑥鉄筋検査しました。

今日は鉄筋検査です。私が設計して監理も行いますから設計図の通りに配筋されているか形を目視検査したり計測したりします。同時に型枠材の隙間や設置状況も見ます。コンクリートを打設するときは結構な圧力がかかるので隙間があるとパンクしたり設置が悪いと膨らんだり曲がったり、最悪は崩れることもあるので何気に重要です。
しかし天気が良くてよかった・・・。
配筋の寸法を確認します。私の設計では150ミリピッチ
コンクリートは砂と骨材(砂利)が練り混ざっています。
法的には
1. 粗骨材の最大寸法の1.25倍
2. 25mm
3. 隣り合う鉄筋の平均径の1.5倍(1.5d)
4. 鉄筋の間隔は、鉄筋と鉄筋のあきに
  鉄筋の最大外径(D)を加えたものとなっています。




鉄筋の被り厚さの計測です。わかりずらいですが赤い矢印が
鉄筋からコンクリート外側の距離です。基礎の立ち上がり部分
にあたりますので法的には4センチ以上、設計50ミリ、最小40ミリ
以上あれば合格です。計測結果は80ミリ。合格!


鉄筋の開きは15センチで合格!


納まりの形が図面の通りか目視検査。
図面の通りで合格!

2017年1月11日水曜日

プレハブの建物作ります。⑤

さてさて、捨てコンが硬化したのでいよいよ基礎つくりに入っていきます。今回は鋼板型枠材を使用してます。木枠だと使用後転用できなければ廃棄することになるのでゴミの発生抑制をしてコストカットとしました。外側の型枠材を設置して鉄筋を組んでいきます。
熟練工が縦筋と横筋を組みます。
縦筋と横筋を結束線で緊結します。
コンクリートの打設は流動圧が高く
しっかりと結束しなければ動いてし
まい、被り厚(鉄筋とコンクリート外側
までの距離)やそもそもの設計強度
が取れなくなります。


鉄筋の加工①
鉄筋の切断は切断機で行います。
鉄筋の加工②
曲げ加工も鉄筋曲機で行います。
鉄筋の加工は基本的に熱を加えて
の曲げや切断はご法度なんです。

鉄筋組が完成!

2017年1月5日木曜日

プレハブの建物作ります。④

明けましておめでとうございます。年末の忙しさに忙殺されて更新してませんでした。さてさて、建物位置を変更して建てることとしました。根切も終わり、基礎を作る準備です。今回はべた基礎を作ります。べた基礎は全面にコンクリートを打ってスラブを作ります。面で建物を支えるので沈下や傾きには強いです。他には土と遮断されるので湿気も上がりづらいです。昨今は布基礎でも防湿シートと防湿コン打ちますがやっぱりべたには及びません。
採石100ミリ敷いてしっかりと転圧
します。きちんと転圧しないと後で
沈下の要因にもなります。
締め固めした採石面に捨てコン
厚の打設目安に鉄筋を打ち込ん
でいます。赤丸はレーザーレベ
ラーの受信機。基準面に本体を
設置して高さが合うと音か鳴り
ます
打ち込まれた鉄筋。この頭まで
捨てコンを流します。捨てコン
は採石を固めて、ある程度平らに
し、この上に基礎を作ります。
防湿シートを敷いた上から
ネコで捨てコン打設中。

2016年12月21日水曜日

プレハブの建物作ります③障害発生❗

掘ったら出てきてしまいました!地中障害物!基礎にかかる位置に・・・。困った・・・しかしなんとかせねば・・・。基礎の親方は「どうすんだよぉ~」って言ってるし。こうなりゃ建物ずらすしかない!
ということで通り芯位置を変更します。確認申請も変更届だ。しかしこの左右の排水マスは事前調査ではこんなに大きくなかった・・・真ん中は振り返ると見ていなかった・・・遅し・・・・。
黄色の水糸が壁芯 まともに当たる!

2016年12月20日火曜日

プレハブの建物を作ります。②

今日は根切工事です。根切工事は掘削することを言います。基礎を作るのに地盤面を掘り、砕石を撒いて転圧して捨てコンを流します。私が決めた設計GL(グランドレベル略で地盤面のこと)に合わせて基礎の根入れ深さ(基礎の埋まっている深さのこと)まで掘ります。
ユンボウで掘削する

2016年12月19日月曜日

プレハブの建物を作ります。①

建築士事務所を登録して初めての仕事が始まりました。設計と確認申請を終えて着工です。
まずは遣り方です。木板等々を使って建物の形を出します。ここは既存地盤面がアスファルトなので桟木をアスファルトに打ち付けて、そこに杭を立てて水貫(板状のもの)を回します。ここではこの板に通り芯を出して墨出をしています。そこに水糸を張って各位置を出しています。
桟木を打ってます

基準墨を出しています

水糸張りました
今日はアスファルトのカッター入れまで行いました。アスファルトをきれいに剝がしてその下を掘削して基礎を作る準備です。ここは元駐車場で大型車両も入るのでアスファルト厚が100ミリもありました。
カッターでアスファルトを切断中